大畠正吾
大分県宇佐市院内町にある岳切(たっきり)渓谷が、涼を求める家族連れたちに人気だ。溶岩で出来た一枚岩とされる平らな川底が約2キロ続き、数センチほどの深さで清らかな水が流れる。足を水に浸しながら散策する、全国でも珍しい「水流遊歩道」の趣だ。
覆いかぶさるように茂る樹木が日差しをさえぎり、涼しい風が吹き抜ける中で沢歩きを楽しめる。福岡県行橋市から来た久篠楓(くしのかえで)さん(10)はコロナ禍でプールの授業がなくなり、水に入るのは今年初めて。「水がきれいで、気持ちよかった」と笑顔をみせた。
渓谷には市が2019年にリニューアルした、コテージを備えるキャンプ場もある。渓谷の利用料は中学生以上200円、小学生100円、未就学児は無料。問い合わせは渓谷管理棟(0978・42・6326。8月末まで)へ。(大畠正吾)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル